面白い接写の世界

雑木林や公園、植物園などで、小さな自然の営みをマクロレンズで撮影してます

秋の七草

秋の七草は、秋に咲く代表的な草花のことで「ハギ、ススキ(オバナ)、クズ、ナデシコオミナエシ、フジバカマ、キキョウ」の七種です。万葉集に収められた山上憶良の2首の歌がはじまりと言われています。七種の花は人里で普通に見れる花で、親しみがあり色彩も様々です。1200年以上の昔に、身近な草花を歌にして楽しんだ日本人の心の豊かさが伝わります。

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ヤマハギマメ科の落葉低木で、3小葉の先端は尖らない。

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ススキはイネ科の多年草。草地に普通に見られる。

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クズはマメ科のつる性多年草。夏から秋にかけて草地や林などに繁茂する。

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ナデシコナデシコ科の多年草で、カワラナデシコとも呼ばれる。

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オミナエシオミナエシ科の多年草。黄色い小花には昆虫が多く集まる。

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フジバカマはキク科の多年草。筒状の花冠から2裂した花柱が飛び出ている。

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キキョウはキキョウ科の多年草。花冠の青紫色の模様が美しい。

 

仙台市茂ヶ崎

サンゴジュ

サンゴジュ(珊瑚樹)はレンプクソウ科の常緑樹で9〜10月に果実が赤く熟します。熟した果実は、常緑の葉とのコントラストが鮮やかで良く目立ちます。花期は6〜7月で円錐花序に小さな花を多数つけます。樹木は水分を多く含み防火用として公園や庭木によく植えられています。

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ガマズミ属でガマズミのような果実をつけ、ブドウの房のように垂れ下がる。

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果実は核果で完熟すると黒くなる。

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 円錐花序に白色の小花が多数つく。葉は対生し革質で波状の鋸歯がある。    7月11日

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常緑高木で、自生地では高さが10m以上にもなる。 6月27日

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樹皮は灰褐色でゴツゴツしている。 2月22日

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小人が王冠をかぶったように見える冬芽と葉痕。 1月19日

 

仙台市青葉山公園

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ (盗人萩)はマメ科多年草で、8〜9月にピンク色の小さな花を咲かせます。花は小さく目立ちませんが、果実は秋から冬に熟すと、果皮に細かい鉤が密生するひっつき虫になります。このひっつき虫は、衣服や動物にくっつき、マジックテープのような仕組みで何度もくっついたりはずしたりできます。ヌスビトとは可愛い花にはふさわしくありませんが、名前の由来は果実にあるようです。

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マメ科特有の蝶形の小さな花。花は花序にまばらにつく。

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 草丈は60〜100cmで、葉は3小葉からなる。

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9月には若い果実がついている。

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果実は熟すと茶色になり、メガネのような形で2個が一緒につく。 12月10日

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果実は半円形で表面に細かい鉤が密生する。果実はマジックテープのように衣服や動物などにひっつく。

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果皮は薄く、中に半円形の種子が1個入っている。種子は長さが約6mm。


仙台市茂ヶ崎

 

ヌルデ

ヌルデはウルシ科の落葉小高木で8〜9月に花を咲かせます。雌雄異株で雄花と雌花は小さく目立ちません。葉は奇数羽状複葉で葉軸に翼があるのが特徴です。果実は核果で秋に熟し冬の時期までつけています。花よりも秋の紅葉が美しく良く目立ちます。

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雌花の花弁は5個、柱頭は黄色で3個に分かれる。

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枝先に円錐花序をつけ、白色の小さな花を多数つける。

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若い果実。 9月12日

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果実は熟すと垂れ下がる。 10月16日

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紅葉。 11月21日

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種子は長さ約3mmで、そら豆のような形。

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葉は奇数羽状複葉で葉軸に翼がある。 7月4日

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葉痕はU字型で冬芽を囲む。冬芽には軟毛が密生している。

 

仙台市水の森公園

ガンクビソウ

ガンクビソウ(雁首草)はキク科の多年草で、8〜9月に小さな黄色の花を咲かせます。花は頭花で枝先に1個つき、基部に2〜4個の葉状苞があります。秋から冬にかけてつく果実はそう果で、先端から粘液を出し動物などに付着するひっつき虫です。

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花は頭花で両性花の柱頭は先端が2裂する。頭花の直径は約7mmで、総苞は下部が膨らんでいて直径8〜9mm。

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頭花は枝先に1個つける。花の様子がキセルの雁首に似ているのが名前の由来のようです。

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果実はそう果で下向きに多数つく。細くなった先端から粘液が出ているのがわかる。 12月17日

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果実の長さは約3.5mm。互いに粘液を出してくっついている。この果実にくっつかれると厄介です。粘液で手がネバネバしてなかなか取れません。

仙台市茂ヶ崎

ヒヨドリバナ

ヒヨドリバナ(鵯花)は8〜9月に雑木林の林縁などに生えるキク科の多年草です。花は頭花で散房状に密になって集まってつき、花冠から伸びた白色の花柱が良く目立ちます。果実はさく果で、8月下旬には果実が熟すと冠毛が開いて種子を散布します。

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花は頭花で筒状花が5個あり、筒状花の先が5裂する。雌しべの花柱は2裂して花冠より長く伸びる。

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頭花は散房花序のように密に集まってつく。

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葉は対生し鋸歯があり、短い葉柄がある。

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果実は熟すと冠毛が開き飛び出す。

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 冠毛がついた果実は風に飛ばされる。

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果実はそう果で、長さ約3mm。冠毛は長さ3〜5mm。

 仙台市茂ヶ崎

 

ムクゲ

ムクゲ木槿)は、中国原産の落葉低木で8〜9月にかけて花を咲かせます。多数の園芸品種があり、花色も白色、桃色、紫色などがあり、庭木や公園樹として良く植えられています。

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花弁は5個、雄しべは多数あり花托のまわりにつく。突き出た雌しべの柱頭は先端が5裂する。

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花期に上部の枝の葉腋から花柄をのばす。花は一日花で翌日はしぼんでしまう。

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花弁が白色の品種。ムクゲは高さが2〜4mで枝は直立して良く分枝する。

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芽吹きの頃。葉は互生し先端が浅く3裂する。 5月16日

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果実はさく果で、晩秋から冬にかけて熟すと5裂し、開いた果実の枝に手を触れただけで、カサカサと音がなり種子が飛び出す。また風が吹くと裂けた果実から種子が飛び出す仕組みになっている。種子には綿毛のような冠毛が生えていて、風に飛ばされやすいようになっている。 2月12日

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種子の大きさは、約4mmの腎臓型で、縁には長さが約3〜4mmの冠毛が多数生えている。


仙台市青葉山公園