面白い接写の世界

雑木林や公園、植物園などで、小さな自然の営みをマクロレンズで撮影してます

紅葉と黄葉2

11月中旬になり、仙台市内の雑木林や公園の木々の紅葉が見頃になりました。遠景から見る紅葉も美しいですが、近くで見ると葉の縁や葉脈などの模様が良くわかり、微妙な色合いも味わえます。

f:id:nontyant:20191115110838j:plain

コハウチワカエデの葉は掌状で7〜9裂し、ハウチワカエデよりもひと回り小さい。

f:id:nontyant:20191115110947j:plain

ツリバナはニシキギ科の落葉低木で、葉は対生する。

f:id:nontyant:20191115111305j:plain

ヤマボウシはミズキ科の落葉高木。

f:id:nontyant:20191115113101j:plain

ヤマウルシの葉は羽状複葉で、橙色から紅色の色合いは鮮やか 。

f:id:nontyant:20191115111456j:plain

ニシキギの枝には翼があり、赤い果実も見える。

f:id:nontyant:20191115111550j:plain

ヌルデの葉軸には翼があり、羽状複葉は織物のような鮮やかな模様。

f:id:nontyant:20191115112239j:plain

タカノツメはウコギ科の落葉高木。葉は互生し3出複葉。

f:id:nontyant:20191115111857j:plain

ムクノキの黄葉は手芸のレースのよう。

f:id:nontyant:20191115111802j:plain

トチノキは大型の掌状複葉で、小葉は5〜7個。

f:id:nontyant:20191115112033j:plain

モクゲンジはムクロジ科の落葉高木で、羽状複葉の小葉には粗い鋸歯がある。

f:id:nontyant:20191115112156j:plain

クヌギの葉には針状の鋸歯がある。

f:id:nontyant:20191115112712j:plain

ミズナラはブナ科の落葉高木で、葉は互生し粗い鋸歯があり、コナラよりひと回り大きい。

 

仙台市茂ヶ崎 仙台市青葉山公園 仙台市青葉区

モチノキ

モチノキ(黐の木)はモチノキ科の常緑樹で、10月から11月にかけて赤い球形の果実をつけます。果実は核果で一個に4個の核があり、核は半月状でシワがありギョウザのような形をしています。花期は4〜5月で、小さな花が束生して多数つきます。

f:id:nontyant:20191111095705j:plain

熟した果実は直径、約10mmの球形。

f:id:nontyant:20191112083259j:plain

10月初旬の頃、まだ熟していない果実も見える。 

f:id:nontyant:20191111095905j:plain

翌年の春までつけていた果実。 3月15日

f:id:nontyant:20191112083327j:plain

常緑高木で公園などに良く植えられる。

f:id:nontyant:20191111100057j:plain

核(種子)は、長さ5〜6mmの半月状で、多数のシワがある。

f:id:nontyant:20191112083405j:plain

f:id:nontyant:20191111100325j:plain

雌雄異株で、雄花には4個の花弁と4個の雄しべがつく。葉は互生し、革質で側脈は不明瞭。

f:id:nontyant:20191111101058j:plain

樹皮は灰白色で滑らか。樹皮から鳥黐(とりもち)が作られる。

 

仙台市青葉山公園

落ち葉

11月に入り、雑木林や公園などの木々が色づき始めました。地面にはコナラやクヌギ、コブシなどの落ち葉が目立つようになり、ホオノキは半分以上葉を落としています。ブドウ科のナツヅタは紅葉が美しく、地面に落ちてもよく目立ちます。

f:id:nontyant:20191106141943j:plain

ナツヅタ。葉の所々がまだ淡紅色になっている。

f:id:nontyant:20191106142118j:plain

サクラ。橙色から紅色の色合いが美しい。

f:id:nontyant:20191106142207j:plain

紅葉したヤマザクラは、サクラより地味な色合い。

f:id:nontyant:20191106142256j:plain

ヤブデマリ。葉脈がはっきり見え、茶色から濃茶色の地味な色合い。

f:id:nontyant:20191106142339j:plain

ムラサキシキブ。細かい鋸歯があり、先端が細長くとがる。

f:id:nontyant:20191106142420j:plain

クヌギの葉はかたく光沢があり鋭い鋸歯がある。

f:id:nontyant:20191106142455j:plain

コナラの葉にはあらい鋸歯がある。

f:id:nontyant:20191106142536j:plain

ヤマウルシの小葉 。葉脈にそって枯れ始めている。

f:id:nontyant:20191106142740j:plain

オオバクロモジ 。黄葉した葉に茶色や黒色の模様がつく。

f:id:nontyant:20191106142821j:plain

ホオノキは大型の葉で、葉脈がはっきりしている。葉裏は灰白色。

f:id:nontyant:20191106143338j:plain

ヤマウコギは掌状複葉で小葉が5個。小葉のほとんどが縮れて枯れ始めている。

f:id:nontyant:20191106143523j:plain

黄葉したコブシには、黒い模様が多数つく。

f:id:nontyant:20191106142912j:plain

ニワトコの葉は、黄緑色を基調とした色合い。

f:id:nontyant:20191106142955j:plain

シラキの紅葉は橙色から紅色のグラデーションが美しい。

 

仙台市茂ヶ崎

モッコク

常緑樹のモッコク(木斛)は、秋に果実が熟すと果皮が裂開して朱色の種子が出てきます。花期は6〜7月で白色の花弁を下向きにつけます。丈夫で樹形が美しいことから庭木や公園樹などによく植えられます。

f:id:nontyant:20191101094909j:plain

果実は球形のさく果で、熟すと果皮が裂けて種子が出てくる、

f:id:nontyant:20191101091546j:plain

熟す前の果実。 10月9日

f:id:nontyant:20191101095016j:plain

花は両性花と雄花のみの株があり、花弁は5個、雄しべは多数つく。 7月8日

f:id:nontyant:20191101091916j:plain

葉は互生し全縁の厚い革質で、枝先に集まってつく。葉柄は赤みを帯び美しい。

f:id:nontyant:20191101092425j:plain

樹皮は灰褐色で滑らか。

f:id:nontyant:20191101092457j:plain

冬芽は小さく、葉痕はあまり目立たない。

 

仙台市青葉山公園

果実の造形2

秋の時期、雑木林や草地などで、草木の様々な形の果実を目にします。マムシグサは熟すと果実は赤くなり、花托からこぼれ落ちます。ひっつき虫のセンダングサやオオオナモミなどの果実も様々なトゲや鈎をつけて種子を運んでもらおうと懸命です。

f:id:nontyant:20191023201933j:plain

マムシグササトイモ科の多年草。果実は液果で、トウモロコシのような形で多数つく。赤く熟すと果実は落下し、黒色の花托に痕跡が丸く残り面白い形になる。

f:id:nontyant:20191023202040j:plain

ノブキはキク科の多年草。果実はこん棒状で放射状に7個あり、先端には腺毛が多数つく。腺毛の先には球状の分泌物が光っている。

f:id:nontyant:20191023202148j:plain

ひっつき虫のダイコンソウの果実は、先端が鈎状の花柱に果実がくっついている 。多数の花柱は、まるで骨だけの傘のようです。

f:id:nontyant:20191025092136j:plain

コセンダングサはキク科の一年草。果実はそう果で、先端の部分が逆さトゲになっている。

f:id:nontyant:20191025092308j:plain

ガンクビソウはキク科の一年草。果実はそう果で下向きに多数つく。細くなった先端から粘液が出ている。

f:id:nontyant:20191025092625j:plain

オオオナモミはキク科の一年草。果実は長さが約2cmで、熟すと茶褐色になる。果実の表面に先が曲がった鋭いトゲが多数つき、トゲに手を触れると痛い目にあう。

f:id:nontyant:20191023074027j:plain

キキョウの果実の頂部は、鳥のくちばしのように開いて5裂し種子を散布する。

f:id:nontyant:20191024123743j:plain

ネズコはヒノキ科の常緑高木。球果はモグラのような形。

f:id:nontyant:20191023202219j:plain

オオバギボウシの果実はさく果で、熟すと大きく裂けて黒色の種子を散布する。

 

仙台市茂ヶ崎

 

カンボク

カンボク(肝木)の果実が10月頃から赤く熟しています。果実は直径約7mmの球形で多数垂れ下がり、大きく3裂した葉も淡紅色に染まりよく目立ちます。花期は5〜6月で、散房花序を取り囲むように装飾花がつき、多数の両性花が咲きます。

f:id:nontyant:20191017094250j:plain

f:id:nontyant:20191017094357j:plain

赤く熟した果実。果実は液果でつぶすと異臭があり、中に楕円形の種子が1個ある。

f:id:nontyant:20191017170852j:plain

落葉小高木で高さは5〜7mになる。

f:id:nontyant:20191017094453j:plain

葉を落とした後も実がついている。 10月30日

f:id:nontyant:20191017094603j:plain

f:id:nontyant:20191017094625j:plain

白色の装飾花は散房花序を取り囲むようにつく。両性花は直径約4mmで、雌しべが1個、雄しべが5個で葯は紫色。 5月20日

f:id:nontyant:20191017094836j:plain

装飾花と散房花序はヤブデマリに似ているが葉の形で違いがわかる。

f:id:nontyant:20191017094854j:plain

熟す前の青い果実は、ブドウのようでみずみずしい。 7月2日

f:id:nontyant:20191017095019j:plain

芽吹きの頃。 4月16日

 

仙台市茂ヶ崎

カヤ(榧)

カヤ(榧)は、イチイ科の常緑針葉樹で4〜5月に花を咲かせ、秋に実をつけ熟すとそのまま落下します。雌雄異株で実は前年枝につき、刺激的な芳香があります。カヤは裸子植物なので、実のようなものが種子で、種子は乾燥させアク抜きなどをして食用になります。

f:id:nontyant:20191011092825j:plain

f:id:nontyant:20191011092939j:plain

熟した種子。仮種皮が割れ地面に落下します。種子には脂分があり、手で触れるとヤニがついてなかなか取れません。

f:id:nontyant:20191011093027j:plain

仮種皮をむいて乾燥させた種子。種子は長さが約2cmで、アーモンドのような形。

f:id:nontyant:20191011093257j:plain

種子は薄い殻の中にあり、渋皮に包まれる。

f:id:nontyant:20191011093518j:plain

種子を割ると胚と胚乳が見える。渋皮を取り除いてそのまま食べると、クルミのような味がします。

 

f:id:nontyant:20191011094142j:plain

雄花は前年枝の葉腋に多数つける。葉先は鋭く尖り、誤って手で触れると突き刺さる。 4月30日

f:id:nontyant:20191011094307j:plain

新芽。雌花は雌株の新枝に数個つきます。 5月14日

f:id:nontyant:20191011094455j:plain

若い種子。 6月23日

 

仙台市青葉山公園