面白い接写の世界

雑木林や公園などで、植物や自然の営みをマクロレンズで撮影してます

葉身と葉脈

草木の葉には様々な形の葉身と葉脈あります。イチジクやヤツデなどの葉身は、大形の掌状で葉脈がはっきり見え美しい網状脈を作ります。キササゲやアカメガシワも大形の葉身で主脈、側脈、細脈の形がよくわかります。

f:id:nontyant:20200917113105j:plain

f:id:nontyant:20200917113236j:plain

イチジクの葉は掌状で大きく裂開する。主脈は太くはっきりしていて、側脈と細脈は網目模様になる。

 

f:id:nontyant:20200917112856j:plain

f:id:nontyant:20200917112944j:plain

常緑樹のヤツデの葉は厚く革質で光沢があり、掌状に7〜9裂する。主脈は太く葉先まで伸び、側脈と細脈は網状脈を作る。

 

f:id:nontyant:20200917113419j:plain

f:id:nontyant:20200917113514j:plain

キササゲの葉は浅く3〜5裂する。主脈は葉先にいくほど細くなり、葉柄の基部と側腋には蜜腺があり、主脈、側脈ともに赤茶色になる 。

 

f:id:nontyant:20200917113810j:plain

f:id:nontyant:20200917113838j:plain

アカメガシワの葉脈は網状脈で葉柄は赤く、主脈と側脈は中心部が赤茶色。

 

f:id:nontyant:20200917113551j:plain

f:id:nontyant:20200917113606j:plain

コナラの側脈は主脈から葉縁の切れ込みに向かって同じ角度で走る。細脈は網目模様を作る。

 

f:id:nontyant:20200917113913j:plain

f:id:nontyant:20200917114012j:plain

ヒイラギナンテンの葉は奇数羽状複葉で小葉は4〜6対つく。小葉の主脈は細く側脈も目立たない。

 

f:id:nontyant:20200917114252j:plain

f:id:nontyant:20200917114320j:plain

イネ科のクマザサの葉脈は平行脈。

 

仙台市茂ヶ崎

葉脈のパターン

草木の葉を逆光で透かしてみると葉脈が見えます。葉脈には様々な模様があり、大きく分けて網状脈と平行脈があります。網目模様の網状脈は一見、毛細血管や住宅地図のようにも見え、イネ科のササの平行脈は走査線のようにも見えます。

f:id:nontyant:20200908192204j:plain

f:id:nontyant:20200908192225j:plain

ノブドウの網状脈。主脈から側脈が5対あり、さらに枝分かれして網目模様になる。

 

f:id:nontyant:20200908192358j:plain

f:id:nontyant:20200908192459j:plain

カラムシの網状脈。主脈から側脈と枝分かれした脈が整然と並んでいる。

 

f:id:nontyant:20200909132156j:plain

f:id:nontyant:20200909132216j:plain

アジサイの網状脈。主脈と側脈は太くはっきりしている。側脈から枝分かれした脈は細く流動的な走り。

f:id:nontyant:20200908192715j:plain

f:id:nontyant:20200908192742j:plain

ササの平行脈。葉の中央部分では側脈は主脈と平行に走る。

 

f:id:nontyant:20200908192831j:plain

f:id:nontyant:20200908192849j:plain

ツユクサの平行脈。側脈は全て葉柄から出て主脈とほぼ平行に走る。

 

f:id:nontyant:20200908192946j:plain

f:id:nontyant:20200908193003j:plain

オニドコロの平行脈。弓なりの側脈は、全て葉柄の一点から走り葉先に集まる。

 

仙台市茂ヶ崎

ボタンヅル

ボタンヅルはキンポウゲ科の落葉つる性半低木です。花期は7〜8月で、白色の花弁のような萼をつけ多数の雄しべがありよく目立ちますます。8月下旬には透明感のある若い果実をつけます。花の色や形がよく似ているセンニンソウは8〜9月に花を咲かせ、葉が羽状複葉で小葉には切れ込みはありません。

f:id:nontyant:20200830122259j:plain

f:id:nontyant:20200830122348j:plain

若い果実。果実はそう果で長い花柱がついたままになっている。

 

f:id:nontyant:20200830122624j:plain

f:id:nontyant:20200830122709j:plain

f:id:nontyant:20200830123806j:plain

花弁のように見えるのは萼で4個、雄しべは多数、雌しべは数個つく。葉は3出複葉で小葉には切れ込みがある。 8月4日

 

f:id:nontyant:20200830123848j:plain

f:id:nontyant:20200830123915j:plain

センニンソウキンポウゲ科の常緑つる性半低木。白色の萼が4個、雄しべが多数つく。葉は羽状複葉で小葉に切れ込みはない。

 

仙台市茂ヶ崎

カラムシとヤブマオ

カラムシとヤブマオはイラクサ科の多年草で、花や葉の形がよく似ています。花期は8〜9月で、小さな花を多数つけます。カラムシは高さが1〜2mにもなりますが、ヤブマオは高さが1mまでしか伸びません。

f:id:nontyant:20200827192234j:plain

f:id:nontyant:20200828111846j:plain

カラムシ。雌花序は垂れ下がり、多数の雌花が穂状につく。

f:id:nontyant:20200827192310j:plain

葉裏には白色の綿毛が密生する。葉脈がはっきり見え、ノコギリの葉のような鋸歯があり、先は尾状に伸びる。

f:id:nontyant:20200827192347j:plain

住宅地図のような葉脈。

 

f:id:nontyant:20200827192440j:plain

f:id:nontyant:20200828110904j:plain

ヤブマオの雌花序は葉腋から真っ直ぐ伸び、多数の雌花が穂状につく。

f:id:nontyant:20200827192516j:plain

葉裏は淡緑色で葉脈が浮き出てよくわかる。鋸歯はカラムシより粗い。

f:id:nontyant:20200827192549j:plain

カラムシと似たような模様の葉脈。

 

仙台市茂ヶ崎

ノブキ

ノブキ(野蕗)はキク科の多年草です。林内に生え8〜9月に花を咲かせます。頭花は外側に雌花と内側に両性花があり、果実は雌花のみできます。果実はそう果で腺毛があり、動物などにひっつきます。

f:id:nontyant:20200825092754j:plain

f:id:nontyant:20200825092856j:plain

外側に雌花と内側に両性花があり、雌花のみ実をつける。

f:id:nontyant:20200825093209j:plain

咲き始めの頃の頭花。

f:id:nontyant:20200825093239j:plain

f:id:nontyant:20200825093503j:plain

葉はフキの葉に似ているが、三角状で先が少し尖る。

 

f:id:nontyant:20200825093554j:plain

f:id:nontyant:20200825093616j:plain

中心からこん棒の形にのびた果実。果実には腺毛があり球形になりキラキラ光る。

f:id:nontyant:20200825093647j:plain

果実は熟すと黒くなり晩秋の頃まで残り、腺毛で動物などにひっつく。     11月16日

 

仙台市茂ヶ崎

ノブドウとヘクソカズラ

ノブドウヘクソカズラは7〜8月に花を咲かせ、秋に果実をつけます。どちらも林の縁の草や木々などに巻きついて生育するつる植物です。

f:id:nontyant:20200822085716j:plain

f:id:nontyant:20200822085748j:plain

f:id:nontyant:20200822085928j:plain

ノブドウブドウ科のつる性木本。集散花序に多数の小花をつける。花弁は5個、雄しべは5個、花柱は1個。

f:id:nontyant:20200822090424j:plain

f:id:nontyant:20200822090539j:plain

秋につける果実は、白色や紫色、青色など色合いが美しい。葉は互生し切れ込みの浅い葉や深い葉がある。 9月13日

 f:id:nontyant:20200822090642j:plain

晩秋の頃まで果実は残る。 11月2日

 

f:id:nontyant:20200822090743j:plain

f:id:nontyant:20200825104226j:plain

f:id:nontyant:20200822090819j:plain

ヘクソカズラはアカネ科のつる性多年草。漏斗状の花冠は浅く5裂し、外側は白色で中央が紅紫色。雄しべや花柱は紅紫色のなかにある。

 

f:id:nontyant:20200822090949j:plain

果実は核果で直径約5mmの球形。葉は対生し、細長い卵形やハート形。    9月9日

f:id:nontyant:20200822091033j:plain

果実は熟すと黄褐色になり、果皮が剥がれて乳白色の核があらわれる。     11月20日

 

仙台市茂ヶ崎 仙台市青葉山公園

ヤマノイモ

ヤマノイモヤマノイモ科のつる性多年草で、7〜8月に花を咲かせます。雌雄異株で雌花序は垂れ下がり、雄花序は直立し小さな花を多数つけます。雌花の子房には翼があり、オニドコロと違って下向きにつきます。果実はさく果で、3個の翼があり下向きにつきます。

f:id:nontyant:20200819140820j:plain

f:id:nontyant:20200819152530j:plain

f:id:nontyant:20200819140936j:plain

雌花序は雌花が下向きにつき垂れ下がる。子房につく翼は3個ある。

 

f:id:nontyant:20200819141052j:plain

雄花の花被片は平開しない。小さなムカゴができている。

f:id:nontyant:20200819141225j:plain

雌花序は葉腋から真っ直ぐ伸びる。葉は対生し細長いハート形。

 

f:id:nontyant:20200819141627j:plain

f:id:nontyant:20200819141826j:plain

秋に黄葉しムカゴが大きくなる。地下にできる山芋は自然薯と呼ばれ食べられる。   11月5日

仙台市茂ヶ崎